森の心理相談室

森の心理相談室

カウンセラーの紹介

森の心理相談室
カウンセラー
坂下 優二

私の仕事の始まりは心療内科からでした。こころの病を抱えられる患者様と過ごす日々の中で、人が抱える苦しみに深いところから寄り添える人間でありたいとの想いから、無意識を含めたこころを扱う「精神分析」を学び始めました。そして人の生き方を本質的に変化させる精神分析的なカウンセリングを多くの方に体験していただくために当相談室を開室しました。その後スクールカウンセラーの仕事も経験し、全ての子どもたちに、こころに関する知識や情報を伝えることの大切さに気づき、学校の中で「こころの授業」を精力的に行い、その取り組みが当相談室が開催するオンラインセミナーの原点となっています。また2015年からは、子育て・老人介護・対人援助職の方のこころの健康について考えはじめ、人をお世話する方自身がこころ豊かになることが、お世話される方のこころを豊かにしていくという考えのもとに支援を行っています

臨床心理士(登録番号10945)
公認心理師(登録番号15666)
日本精神分析学会認定 心理療法士(登録番号184003)

略歴

1998年 東京学芸大学教育学部卒業

2001年 佐賀大学大学院教育学研究科卒業 小学校教諭専修免許取得
同年 (医)むつみのかい もろくま心療クリニック 心理士として勤務

2003年 (公)日本臨床心理士資格認定 臨床心理士 取得

2011年~ 森の心理相談室を開室
以降現在まで、同相談室にて約300例以上のカウンセリングを経験してきました。

2014年 西九州大学学生相談室カウンセラー

2016年~ 佐賀県スクールカウンセラー

2016年~ 佐賀女子高校 衛生看護科 非常勤講師

2016年~ 環太平洋大学 通信教育課程 非常勤講師

2018年 日本精神分析学会認定 心理療法士 取得

2019年 国家資格 公認心理師 取得

公的活動

佐賀県臨床心理士会 医療保健部会担当理事(2009~2011)、資格問題担当理事(2011~2014)

日本臨床心理士会雑誌 編集委員(2012~2013)

西九州大学 学校領域 実習指導担当者(2018~2021)

佐賀県公認心理師協会 事業広報委員(2019~2020)

書籍

「ポスト・クライン派の精神分析-クライン、ビオン、メルツァーにおける真実と美の問題」ケネス・サンダース(著) 中川 慎一郎(監修、翻訳)
坂下 優二 賀来 博光 工藤 晋平 南里 幸一郎 西 見奈子 渡邉 真理子(共訳)

ポスト・クライン派の精神分析-クライン、ビオン、メルツァーにおける真実と美の 問題

メディア

全教研 VICTORY 秋冬 2016.11 NO.61 18-19
「大きくなったら何になる―臨床心理士編」

佐賀新聞 エール 2020.2.28
「新生活 新たな環境 こころの構え」

全教研 VICTORY 秋冬 2016.11 NO.61 18-19

佐賀新聞 エール 2020.2.28

講演・研修会 講師歴

佐賀県臨床心理士会主催 研修会講師 2011 「精神科医療の紹介」

佐賀県臨床心理士会主催 研修会講師 2012 「ベテランに学ぶ」

西九州大学 健康福祉実践センター 臨床心理相談室 特別講師 2012 「精神医療の実際」

西九州大学  健康栄養学科 後期ガイダンス 2014「いじめ問題について」

佐賀県臨床心理士会主催 研修会講師 2014 「心理療法の技法」

西九州大学  子ども学部、健康福祉学部、リハビリテーション学部 2015「心理学入門」

西九州大学  子ども学部、健康福祉学部、リハビリテーション学部 2015「心理検査法」

西九州大学  公開講座講師 2015「人のこころを知る」

西九州大学  生活福祉学科 卒後講座講師 2015「臨床心理士の視点からみた高齢者福祉」

社会福祉法人 佐賀いのちの電話 カウンセリング講座講師 2014~2016

西九州大学  生活福祉学科 卒後講座講師 2015「臨床心理士の視点からみた高齢者福祉」
「人のこころを知る」
環太平洋大学 非常勤講師 2015年~ 「教育相談の理解(初等)(中等)」

佐賀女子校 衛生看護科 非常勤講師 2016年~ 「発達心理学」「カウンセリング」

佐賀県小中学校 職員研修講師 2016~ 「教育相談の理解」 「思春期のこころ」 「いじめについて考える」「キレる子ども・黙る子ども」「思春期:対話のコツ」「多面的視点をもつ」「自殺予防と緊急支援」「保護者対応について」「自己肯定感を高める関わり」など多数

佐賀県小中学校 PTA主宰教育講演講師 2017~ 「思春期のこころ」「思春期:対話のコツ」「ネット依存について」「ネット社会に生きる子どもたちと接し方」「いじめについて考える」

佐城地区小学校教育相談部会 事例検討会講師 2017・2019・2022 「事例研修会のポイント」

スーパーバイザー歴

精神科クリニックでの個人スーパービジョン(2006~2014)
・精神科クリニックの看護師・精神保健福祉士・臨床心理士15名を対象に、患者との関わり方や病理の理解についての助言・指導を行う個人スーパービジョンを行いました。

臨床心理士・公認心理師・医師への個人スーパービジョン(2007~)
・臨床心理士・公認心理師・医師を対象に、精神分析的心理療法について契約・構造の作り方、転移・逆転移の理解、解釈の仕方などについて個人ス―パビジョンを行っています。現在まで12名の臨床心理士・公認心理師・医師への個人スーパービジョンを実践しています。

社会福祉法人 佐賀いのちの電話 電話相談員への個人スーパービジョン(2012~2014)
・佐賀県で行われている「いのちの電話相談事業」において、電話相談員を対象に、相談者のこころの特徴や性質、対応の仕方などについて個人スーパービジョンを行いました。

長崎純心大学 心理教育センター 個人スーパービジョン(2015~2018)
・長崎純心大学の付属機関である心理教育相談センターから委託を受け、カウンセリング業務を行っている大学院生3名を対象に、カウンセリングについて契約・構造の作り方、治療過程、介入の仕方について個人スーパービジョンを行いました。

西九州大学 学校臨床実習 グループスーパービジョン(2018~2021)
・西九州大学大学院臨床心理学専攻の学生6名を対象に、学校臨床実習、実習指導担当者として、実習指導やグループ・スーパービジョンを行いました。

訓練歴

2002年~2004年 日本精神分析インスティテュート主催 精神分析セミナー修了

2003年より現在まで 四名のスーパーバイザーより精神分析的心理療法のスーパービジョンを受ける

現在 日本精神分析学会正会員、日本心理臨床学会正会員

研究論文

坂下優二 2005 「デイケアと個人療法の関わりについて」佐賀県デイケア研究会報16年度・17年度

坂下優二 2008 「精神科デイケアと就労支援」佐賀県デイケア研究会報19年度

坂下優二 2013 「情緒的体験に対する精神分析理論による防衛」精神分析研究57(1)

坂下優二 2013 「抑うつポジションとエディプスコンプレックスの間の揺れ」精神療法29(5)

坂下優二 2015 「統合失調症の急性増悪期への臨床心理士しての関わり~個人精神療法とチーム医療~」精神療法41(1)

坂下優二・高尾兼利 2015 「週1回設定の精神分析的心理療法における長期休暇の導入について」西九州大学 子ども学部紀要6

坂下優二 2021 「対人援助職のバーンアウト予防における支援アプローチに関する文献研究」コミュニティ心理学研究24(2)

研究発表

坂下優二 2009 「情緒的体験に対する精神分析理論による防衛」第55回日本精神分析学会 研修料例発表

坂下優二 2010 「愛情が破壊的でなくなること」第56回日本精神分析学会 一般演題発表

坂下優二 2011 「セラピストとクライエントの間に置かれるもの」第30回日本心理臨床学会 事例研究発表

坂下優二 2011 「コンテイナー/コンテインドの治療展開における変遷」第57回日本精神分析学会 一般演題発表

坂下優二 2014 「情緒を抱える学生支援~学生相談室における発達障害を持つ学生との関わり~」第42回九州地区学生指導研究集会

坂下優二 2014 「精神病の方への心理士としての関わり」第61回日本精神分析学会 教育研修セミナー討論者

坂下優二 2015 「開業実践という営み~回避性人格障害を有するクライエントとの精神分析的心理療法~」第43回九州臨床心理学会

坂下優二 2015 「破壊的な原光景から創造的なつながりへ」第61回日本精神分析学会

坂下優二 2019 「対人援助職のメンタルヘルスケアにおける支援アプローチに関する文献研究~無意識的感情理解の視点から」第22回日本コミュニティ心理学会

報告

坂下優二・今井たよか・竹林一恵・渡部友晴 2013 「若手から中堅の臨床心理士、その様々な想い」日本臨床心理士雑誌21(3),22(1)

坂下優二 2013 「佐賀県臨床心理士会における若手参入の工夫」日本臨床心理士会雑誌22(1)