森の心理相談室

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一般カウンセリングについて

 実は、「一般カウンセリング」という名称の技法はありません。しかし医療機関や学校、福祉施設など実際にカウンセリングが提供される現場では、便宜上「カウンセリング」という名前を付けてサービスが提供されています。ここでは、当相談室で提供しているカウンセリングについて「一般カウンセリング」として解説します。

当相談室が提供する「一般カウンセリング」では、主にクライエントさんが悩んでいること、困っていることについて話し合っていきます。まずは悩みや困りごとについて詳しく話していただき、その原因について一緒に検討していきます。例えばその悩みはいつからなのか、繰り返されているのか、どうしてそういうことが起きているのか等々について、カウンセラーが持つ心理学的な知識や情報、これまでのカウンセリング経験を交えて考えていきます。そして問題の原因がしっかりと検討されると、じゃあこれからどのように行動すればよいのかという、悩みや困りごとについての対応策が自然と明らかになってきます。

例えば、「家族やパートナーといると怒りっぽくなってしまう」という悩みがあるとして、その原因についてカウンセリングで話し合うことで、実は相手に怒っているのではなくて、相手から自分のことを大事にされていないことに傷つき、寂しいと感じていたことが理解できたとします。そうであれば相手に怒りをぶつけるのではなく、「もっと大切にしてほしい」「大切にしてくれなくて寂しい」と伝えてみるといいかもしれません。「怒る」という行動を、「気持ちを素直に伝える」という行動に変化させてみるということです。その行動変化によって、もしクライエントさんが怒りっぽくなくなり、人間関係が良好になれば問題は解決したことになります。しかし実際に行動を変化させてもうまくいかない、もしくは行動を変えようとしても、変えられないという場合には、次のカウンセリングで、再びその問題について話しあっていきます。

 当相談室が提供する「一般カウンセリング」は、クライエントさんの悩みや困りごとの原因とその対応について話しあっていく特徴があるので、とりあえず困っていることをできるだけ早急に、効率的に解決したいと思われる方にお勧めです。また「一般カウンセリング」は基本的に1回ごとのご契約になりますので、クライエントさんの好きな時に、好きな方法で(オンラインや電話など)、気軽にご利用いただけます。また悩みや困りごとの相談ではなく、ただ話しを聞いてほしい、話してすっきりしたいという方もご利用下さい。

ただし「一般カウンセリング」は、悩みや困りごとの原因とその対応について、その都度話し合われるため、どちらかというと対処療法的で、こころの問題が起きた時に応急処置するといったイメージです。例えば頭痛がある時に頭痛薬を飲む、肩コリがひどい時にマッサージする、湿布を貼るといったように、今あるこころの苦しみを緩和するといった方法です。しかしこころの問題は、一度乗り越えたと思っても繰り返したり、その方の生き方全体に関わることが多いため、こころの問題を根本的に解決したいと思われる方には、当相談室で受けれる「精神分析」をご利用下さい。